ABOUT SIG
ダーツを始めたのは42歳の時でした。筋肉量も運動神経も動体視力も、すでに衰えが始まっていた年齢です。
それでも私はダーツが面白いと感じ、ダーツとはなんなのか、知りたかったのです。
始めたばかりの私にはAフライトは遠い目標であり、そこまで辿り着けば少なくともダーツとはなんなのか分かると考えていました。
だから、ゴールをAフライトに定めていたのでした。
しかし、Aフライトに届いても「ダーツとはこういうものだ」という確証は得られませんでした。
それは残念なことではなく、新たな疑問が湧いてくる興味深い状況になって行ったのでした。
分からないまま、納得できないままゴールはできなかったのです。
みなさんはオープンループって知っているでしょうか?
マーケティング手法のひとつで、最初に質問やクイズを持ってくる。
そうすると人はその答えが知りたくて最後まで営業トークを聞いてしまいます。
それを輪に例えて「途切れた輪 = オープンループ」と言われています。
輪が「綺麗に繋がった輪」になるまで気になってしまうという手法です。
ダーツは腕を振るだけの簡単な動作だと思っていたものが、思っていたよりずっと、奥深いものでした。
体幹、肩、肘、手首、指は、複雑で、リズミカルで、加速しながら連動している。
メンタルだと思っていたものが、意識と無意識を操る脳の使い方によるものだった。
そして体の使い方と脳の使い方が何層にも関連づけられた構造が次々と生まれてくる。
これはまさにオープンループの状態。
私は答えが分かるまで、気になって仕方がないのです。
今だにです。
しかしある一定の領域まで、たどり着いた考えがあります。
【1】若くはないので、腕力を使うのではなく、最小限の動きで、最大限の力を効率よく使い、ロスを減らし、できるだけ滑らかに加速させる。
【2】失投の理由を深いところまで理解し、失投をしないルートを構造する。
【3】全てを気をつけて投げることはできない。だから統合し、単純化し、無意識にまかせ自動化する。
この3点を追求した結果、独自理論が完成しました。
この理論でSAフライトになり、57歳でJAPANのプロライセンスを取得することができました。
これは才能ではありません。
15年以上、ほぼ毎日ダーツを投げながら、その気づきをメモに書き続け、進化させてきた結果です。
リリースの位置、加速するタイミング、ミスが出る原因。
スローの中で起きている身体の感覚を、言葉として残し続けることがテーマとしています。
同じ動きに見えても、意識の置き方や身体の感じ方が変わるだけで、結果は大きく変わる。
そんな違和感の正体をひとつひとつ言語化した集大成が、SIGメソッドです。
完成された技術だけを解説するのではなく、気づきの途中や思考の流れも含めて伝えたいと思っています。
あなた自身の身体の中にある感覚に気づくきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
もし、ダーツの中で言葉にならない違和感を感じたことがあるなら、きっと共通する視点があります。
Soft Darts Professional Tour JAPAN
プロダーツプレイヤー 佐々木重信
ダーツライブ Lt.16
著書:SIGメソッド
