私は音楽の才能が無い。
リズムと音感が悪い。
カラオケで歌い出しがどこかわからず、遅れたり、早まったりする。
ひどい時はずっとタイミングずれたまま歌い続けている。
音感もひどい。
ずれているのを認識したら、調整しようとするが、
音階の中を迷っているうちに時すでに遅しだ。
でも隣で友人が歌っているのを見ると、
何も考えていない。
前奏が流れて、自然に歌い始める。
プレッシャーもない。迷いもない。
音程を外さないために努力している様子もない。
それが、すごいとも思っていない。
ただ、歌っている。
でも私には聴く力はあった。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、が単独で認識でき、
ひとつの音楽の中で絡み合い、支え合う様子がわかる。
そしてダーツだが、
これもあまり才能は無い。
投げ出すタイミングがずれたり、
投げ出しはあっているのに、なぜかヨレちゃったりする。
イメージラインにも乗らない。
乗っていないのを認識したら、調整しようとするが、
頑張っているうちに、時すでに遅しだ。
でも才能がある人が投げているのを見ると、
スムーズに3回同じタイミングで投げることができ、
イメージラインにダーツを乗せることに努力を必要としない。
話を聞いてみても、見ているところに投げるとか、
的に手を伸ばすだけとか、とにかく迷っていない。
それを、すごいとも思っていない。
ただ、投げている。
私には投げる才能はなかったが、
ダーツスローを分析する力はあると思う。
肩、肘、手首、第三関節、第二関節、指先が単独で認識でき、
ひとつのスローの中で連動し、力が伝わる様子がわかる。
いかがだろう?
ダーツと音楽は似ていると思わないだろうか?
やっていることは音楽とダーツ。
全然違うのだが、脳の使い方は同じなのではないかと思ったのでした。
私はこれを実行系と認識系と分けてみました。
実行系とは
リズムよく歌ったり、投げたりできる。
音階やイメージラインに難なく載せることができる。
それを研ぎ澄まし、最短距離で上級者になることができる系統の人。
行動を認識する必要が無い、才能にあふれた人。
簡単にいうと、みなさんコップを手に取ることを何も考えずにできると思いますが、
その時、関節とか筋肉とか連動とか考えませんよね?
才能がある実行系の人は、歌でもダーツでもコップを手に取るようにやってしまうのです。
認識系とは
歌い出しが早かったり、投げ始めで筋肉が硬直したり、
音階やイメージラインを掴むことができず、迷ったりする。
だから、分析し、ひとつひとつ解き明かして納得しながら進む系統の人。
うまく実行できないから、根底から明らかにしていく人です。
これは「実行系」と「認識系」という、脳の違いの話です。
才能がある人は、実行系と認識系が両方ある。
でも才能がある人は、認識しなくても到達できてしまう。
先ほどのコップの話と同じで、
そもそも認識することを認識していないのだ。
だから上級者への高い山に登る時も地図を描かない。
私は実行系の才能がなかった。
だから認識するしかなかった。
一歩ずつ、地図を描きながら上級者への山を登るしかなかった。
遠回りするしかない。
そして時間をかけて、プロテストの山を登りきりました。
今は、プロテストをスタートラインとして、毎日地図を描き続けています。
これは多分、多かれ少なかれ、どんな人にも当てはまるのではないかと思います。
実行系100%の天才型もいれば、
実行系50%認識系50%のバランス型、
認識系100%の超努力型もいると思います。
私は認識系100%とは言いませんが、
どちらかというと、大部分が認識系側です。
SIGメソッドは、才能がなかった人間が、
認識によって辿り着いた場所から生まれたメソッドです。
認識系の方が上級者への道のりを歩むためのコツを記したメソッドです。
私が歩いてきた地図がここにあります。
根性論でもメンタル論でもありません。
ZERO度抜き、小指アンカー、スプリットポイント、倒立振子スロー。
聞いたことがない技術の話です。
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