SIGメソッド第10章|ZERO度抜き ― イメージライン上で線で投げる

関連語録:ZERO度抜き / 3段階の高さ維持 / 求心落下

アーリーリリースも振り遅れも、ある共通点があります。どちらもイメージラインをクロスする一点でしか投げられない「点の投げ方」になっているのです。ZERO度抜きは、イメージライン上を「線で投げる」技術です。

ZERO度抜きとは

イメージライン上に指先から手首までが0度に並んだ状態でダーツが抜けることです。人差し指の第二関節より先をダーツと一体化させ、力の伝達の順番を守り、イメージラインに乗ることで自然に発生します。意識的に何かをする技術ではなく、正しい順番で力が伝わった結果として起きる現象です。

3段階の高さ維持

ZERO度抜きは3段階の高さ維持の連鎖で成立します。まず肘の高さが維持され、次に肘のシフトによって手首の高さが維持され、最後に手首のシフトによって第三関節の高さが維持されます。この3段階が順番通りに発動することで、肘・手首・第三関節がイメージライン上に0度で並んだ状態が生まれます。

求心落下とは

アーリーリリースは手首を早く返すため、指先が手首側に落ち肘側に落ちた状態になります。イメージラインを下に割った時点で順動作での力は使えず、イメージラインに戻すための逆動作で投げることになります。これを求心落下と呼びます。振り遅れも同様にイメージラインに乗れない状態です。

沿って反る・第3スイッチ・ラインロール

イメージライン上のダーツに指先から第三関節を沿わせ(ラインロール)、第三関節が上から押し込まれるように反る(第3スイッチ)。この直後に指先から手首までZERO度になります(沿って反る)。この一連の流れは、ZERO度抜きに至る具体的なイメージとして使えます。

線で投げるということ

ZERO度抜きはイメージラインに乗っているので線で投げられます。多少タイミングがズレても誤差が少ない。これが緊張した場面での安定感につながります。点で投げるか線で投げるか、この差が再現性の差として現れます。

イメージライン上に指先から手首までが0度で並んでいる状態です。このフィニッシュをイメージすることにより、イメージライン上でリリースできます。

まとめ:ZERO度抜きはSIGメソッドの最重要技術です。しかし最もシンプルな原理で成立しています。力の伝達の順番を守り、イメージラインに乗せるだけです。

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