SIGメソッド第14章|オートメーション ― 無意識を信頼して投げる

関連語録:オートメーション

練習では入るのに本番で入らない。その差の正体は、無意識を信頼できていないことです。意識と無意識の正しい役割分担を知ることで、この問題は解決します。

意識は無意識より0.3〜0.5秒遅れる

脳科学の実験では、意識的に「動かそう」と判断するよりも早く、脳内では運動の準備が始まっています。意識はリアルタイムで体を制御していません。先行した無意識のリリースに意識を上から被せても制御しきれず、ダーツに置いていかれる感覚になります。

意識は無意識にバトンを渡す役割

意識と無意識は対立するものではありません。意識で投げの準備を整え、スムーズな流れを作った後は、指先に至るまでを無意識に任せます。この流れを信頼することで、力の順番が保たれ、無駄な緩みや強張りが起きにくくなります。

練習とは意識の繰り返し

第4章のスプリットポイントから第10章のZERO度抜きまでの技術を、一つひとつ意識しながらゆっくりのスピードで反復練習します。脳がその動作パターンを省エネ化した時、無意識に落とし込まれます。これがオートメーションです。丁寧に意識して練習した回数だけ、無意識は育ちます。

意識のレールを敷く

投げる前の段階で、セットアップからリリースまでの流れをひとつの動きとして描き、スロー全体のレールを敷いておきます。実際のスローでは、そのレールの上に無意識の動きを乗せていきます。意識のレールはフィニッシュだけにコミットします。レールを走る無意識には干渉しないのが理想です。

ゆっくりのスピードで一つひとつの動きを意識しながら確認している練習シーンです。このような意識的な反復が、無意識への移行を加速させます。速く投げる練習より、理解しながら投げる練習が重要です。

まとめ:意識して練習し、無意識に任せて投げる。この役割分担がオートメーションの本質です。

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